稲田コラム

稲田コラム

2018.10.09

加齢による膝関節の痛みについてお話します。関節半月板、大腿骨端や脛骨端が 退行性変性(老化など)により摩耗して痛みを発症します。関節半月板は軟骨なので 磨り減ったり、潰れたりします。大腿骨や脛骨は骨であり骨がささくれ立つ骨棘(こつきょく) ができ神経に触れて痛みます。両者ともO脚を伴い歩行や膝関節の曲げ伸ばしに支障を きたします。この状態までは物理療法と軽度の運動療法で痛みは改善されますが ....

2018.10.05

今日は膝関節十字靱帯についてのお話です。十字靱帯は前十字靱帯と後十字靱帯 とがあり大腿骨端と脛骨端を関節内でX状に前と後で強靭に付着して固定しています。 膝関節を強力な外力によって過伸展、過屈曲位を強要された場合に発症します。 完全断裂や部分断裂の状態は必ず外科的手術が必要です。軽度の伸長は物理療法と 運動療法で改善されます。今日はここまでです。

2018.10.03

膝関節は大腿骨と脛骨(むこうズネ)と関節軟骨で構成されており人体最大の関節です。 人体最大が故に負担も半端では有りません。筋腱、靱帯で頑丈に補強されています。 ひとたび痛めると治癒するのに時間がかかります。しかし、全部の症例が当てはまるもの でもありません。内外側側副靱帯損傷についてお話します。内外側側副靱帯は大腿骨下端部 から脛骨上端部を膝蓋骨をはさみ内外側に強靭に張り付いています。膝関 ....

2018.10.01

側弯症は小学校の定期検診で指摘される事が多いです。 治療としては脊柱のねじれ、身体の前屈姿勢を改善していくのですが保護者の協力が 不可欠です。当院では物理療法、運動療法、脊柱矯正法等で筋肉や靱帯のバランスを 整えますが治療時間中は児童もそれなりに私どもの話をよくきいて姿勢よくしているのですが ご家庭や学校では姿勢が悪くなっています。学校では教師は中々目配りできないのが 現状です。故にご家 ....

2018.09.29

側弯症は先天性の筋斜頚等や後天性の幼少期からの姿勢の悪さが原因で発症します。 殆どは後天性の姿勢の悪さからくるものが多く改善が期待できます。 現代においては幼少期からパソコンやスマートホン、タブレット等わ使うことが多く姿勢が 一般的にいわれる猫背になることがあります。詳しく言いますと脊柱が左右に傾いたり ねじれたりした状態で起立位させると肩甲骨が下がって見えたり肩関節が前方へ 押しだされ ....

2018.09.27

当院では下肢の運動制限と理学療法で症状の改善と治癒を目指します。 まずはどんな時でも一定の安静期間が必要です。期間は個人差が有りますが、約2週間から 20日は運動制限します。低周波、干渉波、超音波、レーザー療法、患部圧迫固定等を施し 症状が軽度となり炎症が治まってから徐々に運動を開始します。 当初3日ぐらいで一旦痛みと赤みは軽減して治ったかのようになります。しかし、その時 に運動を開始す ....

2018.09.25

骨端炎は小学生から中学生にかけて年齢で骨が成長する段階で周辺の筋腱、靱帯 が許容範囲以上に伸ばされ炎症を起こした状態をいいます。好発部位は殆どといって 膝関節のお皿の下むこうずねの端で脛骨粗面という場所で起こります。又、かかと骨の 部分にも起こります。一般言われる成長痛です。世間では放置していれば勝手に 治るといった無責任な話をよく聞きますが全くもってナンセンスです。 初期のころは走ると ....

2018.09.22

野球肘の場合早期の治療をお薦めします。病院等ではまずレントゲン検査で殆ど場合 異常を認めない所見で湿布と鎮痛剤で終わりです。しかし上腕骨内側上顆骨端部は 小中学生では関節構成未発達により軟骨でありレントゲン写真では軟骨は写りません。 著明な事がない限りMRI検査はしません。ましてリハビリなどの治療はしません。 当院では投球禁止して安静、固定、理学療法と適度な運動療法を施行する事により 早 ....

2018.09.20

通称、野球肘ともいわれる上腕骨内側上顆炎はボールを多投する投手に多く 小学校低学年から発症します。原因の殆どは投球動作にあります。これも指導者が 適切な身体バランスの摂れた投球術指導や投球後のメンテナンスケアが最重要になります。 投球ホームでは強いボールやコントロール、ストライクを獲ることを重視して体幹、肩、肘、股 膝、足といった各部位関節可動域を無視して練習指導されるからです。基本に忠実 ....

2018.09.18

肘関節上腕骨内側上顆炎についてです。上腕骨内側上顆炎は前腕屈筋群起始部の 上腕骨内側上顆周辺で発症します。野球などボールを強く投げる動作を反復するスポーツ に起こります。前腕屈筋群に強いストレスが原因です。小中学生にいたっては指導者の 考え方で重大なことになります。現在は少なくなっていると思いますが変化球を多投させて まだ完全構成していない関節に負担をかけて、上腕骨骨端部の軟骨を遊離させ ....