稲田コラム

稲田コラム

2018.11.05

一方、後方脱臼は稀ではありますが交通事故や転倒で肩関節に直達外力が加わった時に

 

肩甲骨烏口突起部を骨折して肩甲骨の上に乗るように脱臼します。骨折を伴いますので

 

猛烈な疼痛と肩甲骨部の強い腫脹が発生します。脱臼の整復は徒手療法も行えますが

 

骨折した肩甲骨烏口突起を外科的手術にて金具固定してから麻酔下で脱臼整復が

 

行われます。理論上は脱臼の整復が優先されますが整復しても再脱臼する恐れが

 

あるからです。肩甲骨烏口突起部の骨折が約3週間後に8割ぐらい骨癒合します。

 

この時点から肩関節へ物理療法や運動療法を開始します。前方脱臼より長期の

 

リハビリが必要になってきます。今日はここまでです。